CodaとはChildren of Deaf adultsの略語だそうで、ろう者の両親を持つ子供のことを言うんだそうです。
この映画では両親と兄と自分、4人家族で漁を営んでいる家族が描かれます。
耳が聞こえるのは末っ子の女の子だけ。
なのでずっと家族の通訳として生きてきました。自営業なので一人話せる人がいないと意思疎通が出来ないし、操船にもろう者だけで行ってはいけないことになっているようなので選択肢はありません。
で、ある日歌を歌いたいのでバークリー音楽学校に進学したいと言い出し、家族の反対を受けます。
家族は彼女の歌を聴いたことがないし、これから聴くことも出来ないからです。
映画の終盤辺り父親がで彼女の歌を感じることが出来るシーンがあってそこが映画のクライマックスとなっています。
とても静かな美しいシーンでした。
この映画で少し驚いたのはジョニ・ミッチェルの存在感。
歌のレッスンのシーンでも歌われるし、入学試験のときに歌われたのも「青春の光と影」でした。
英語圏の人たちにとってジョニ・ミッチェルの詩というのは特別なんですね。
日本語しか操ることの出来ない自分にとってはとても歯がゆく感じました。
やはり英語の勉強しないといけないな・・・・。