The Band!

先日、池袋の文芸座にレイトショーでThe bandのドキュメンタリーを観に行ってきました。

Last WaltzのThe WeightからThe Bandを知った自分としては初めて知ることだらけでとても興味深かったです。

 

映画のスタートとともにまずは(当然)ロビー・ロバートソンがインタビューで登場します。

映画が進むと同時に(当然)他のメンバーのインタビューも出てくるんだろなーと思ってたんですが、もうほとんどのメンバーがすでに亡くなられていることを知って驚きました。

 

当時はまだ今のタバコと同じように依存症という医学的な発想があまり世間に広まっていなかったようで、タバコも酒も薬もやりたい放題やっていたようです。

あの頃の音楽家と言えば酒、薬は当たり前のように考えられていたのかな・・・?

有名な方でも若くして亡くなる方が大変多かったですね。

 

御多分に漏れず、The bandのメンバーもかなり危ないことをしていたようです。

勿体ないですね。ホントに。

 

映画はロニー・ホーキンスのバンドとしてキャリアをスタートさせたThe bandが、ブーイングだらけのボブディランのバックバンドを経て、ウッドストックにピンク色の家を買って、メンバー全員でそこに合宿し、兄弟のように生活を始め、そしてMusic from big pinkの成功によってアメリカ音楽の代名詞のような存在となり、そしてやがて酒と薬で兄弟の絆が離れていくところまでを描きます。

 

このバンドに対するアメリカ人の感情ってちょっと日本人である自分には図りえないところがあるんですが、おそらく一番強い感情は郷愁なんじゃないかと・・・・

 

行ったことも無い場所なのに懐かしく感じたりするように、聴いたことのない新曲なのにとても懐かしい感情を彼らに持ったんではないかな?

 

とても根の深い部分に存在する思いを掘り起こした音楽なんではないかと・・・「前世」の自分が聴いていたような錯覚を持たされたんではないか・・・?

 

うーーん、どうでしょうね。

日本人である自分にはやはりとても強いその感情は分からないのですが、彼らの音楽を聴くと(曲によっては)不思議と郷愁感は持つんですよね。

 

「前世」でしょうか?