フレックス譜

始めて聞いたこの言葉、フレックス譜。

フルで言うとフレキシブル・アンサンブル譜、というそうです。

先月の音大公開講座で知りました。

 

大人数を必要とする吹奏楽やオケなどのアンサンブルを行う上で基本的にどんな編成でも演奏できるように編曲されたこの譜面。

確実に全ての楽器を集めることの難しいアマチュアアンサンブルにとってはとても使いやすい譜面になっています。

しかしまずは学生バンド、つまり部活動の為に発明されたようです。

 

やはりこういうことを考え出すのはアメリカという国でして、あの国はホントに面白いですね。これが合理的だからこれで良いじゃん!ってノリで過去作とかもどんどんフレックス化して販売しているそうです。

まあ、弊害や反対意見もあるんでしょうけど音楽界自体は活性化しているようです。

 

もともとの大きな編成の譜面を4声に戻す。

つまりコンデンス化してそれぞれの音域にあった楽器を当てはめていく。

まあでもそもそもコンデンスは存在している筈なので戻す必要もないんでしょうけど。

そうすれば基本的にSATB(ソプラノ、アルト、テナー、バスの4声)が揃ってさえいれば演奏が出来ることになる。

 

で、

問題、というか面白いところは、作曲、編曲した人間にさえ結果、どういった音が出てくるのか分からないところ、だそうです。

なので現場に行って最初に聴くときはなかなか緊張するそうです。

 

で、

またまた問題、というか面白いところは、それぞれの楽器の音量問題が発生するところ。コントラバスとチューバでは全く演奏音量が違う。チューバのほうが無茶苦茶でかい。

これも現場で演奏楽器の数を増減させて対処するのだとか。

 

こういった諸々の長所、というか短所というか・・・・をひっくるめた利点がフレックス譜にはあるようです。

 

日本という国は基本的に(あくまでコンクールの視点、という意味で)吹奏楽のレベルは非常に高い位置にあるようでして、その要因は何と言っても部活動にあるみたいです。

確かにテレビなどで特集されたり、アニメなどになったりしているものを見ていると、昭和の頃の「スポ根」(スポーツ&根性もの、代表作は何と言っても巨人の星!)ものを見ているようです。

 

これが果たして未来のこの国の音楽状況にとって良いことなのか悪いことなのか100年待ってみないと分かりませんが、フレックス譜という面白いツールは何かしらの変化や進歩を促していくのでしょう。

 

うん・・・・、まとまった!