ある日、所属しているとある教室からメールが来てレッスンの参考になるからこの動画を見てくれ、とYoutubeのURLが張られていました。
タイトルからすると、いかに体験レッスンに来た生徒さんを繋ぎとめてレッスンを継続させるかの方法を教えてくれるような動画(多分・・・・)でした。
で、他にも似たような動画のURLが貼られてきたのですがこれが合計すると全部で100分!
2倍速にして、更に飛ばしておよそ45秒で二本とも見ました。
それって見てねーじゃんって言われそう・・・・。
Youtubって基本的には無料のメディアで、気軽に大量の情報を見飛ばすことが出来るのが最大の魅力です。動画をアップする側からしても無料で広告を打つことが出来るので使い方によっては非常に重宝。
毎日大量の動画が最初の何秒かでいかにその視聴者を掴むか、その方法を巡ってしのぎが削られています。
そんな中、送られてきた100分の動画。
10000000000000%、真面目に全部見た人はいないでしょう。
この動画がどういう経緯でアップされたかにもよるとは思います。例えば有料セミナーで作成されたものを復習用にそのままアップしたとか。それなら納得いきます。
しかし参考になるからと言っても、自分が望んでもいない100分の動画を送るから見ろと言われても・・・オレの人生の100分に値する動画なのか?
拷問かよ。
せめて少しばかり編集してあって本編見たい方はこちらへどーぞ、みたいなAVのネット販売みたいなやり方のほうがまだ良かったんじゃないかな?少し怪しいけど。
こういうメディアって諸刃の剣となります。
先ほど書いたように広告媒体として非常に有効な利用方法がある一方、テレビ以上に刹那的な情報発信メディアとなるので、視聴者からすればちょっとでも退屈したらすぐ次の動画へ移動してしまう。
今回のオレみたいに。
100%視聴者主体の新しいメディアを考え出したことに関しては本当に感銘を受けるのですが、またその一方で映画館などで好きでもないのに強制的に見せられる実験映画のように100%制作者主体のメディアもまた絶対に必要ですし、まだまだ需要が有るはずです。
バランスですね。
まあ後者は絶対儲からないんですけど・・・。
ミックス前の素材を販売して各々パソコンのDTMで自分でミックスして楽しむような、音楽でいえば演奏者と聴衆、映像でいえば制作者と視聴者、こういった相対する立場の垣根はどんどん低くなっています。
そんな中、いかにして自分なりの表現を作るか、発信するか、または守るか、がとても問われる状況です。
でも面白いですよね。こういうのって。
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