リズムってーのは・・・・。

 音楽にはメロディーとハーモニーとリズムがあるとは良く言われることです(無いこともあるけど・・・)。ただでさえ見ることも触れることもできない抽象芸術の極致とか言われる音楽の中で、最も抽象的でしかも、人間という存在に最も近しい存在がリズムなのではないかと思います。そもそも音楽の始まりはリズムと言われていますよね?多分・・・。遠距離間の通信方法がお楽しみに変化したとか、お祈りとかお祭りとかで棒切れを叩いたとか・・・。近代の西洋和声理論が確立してからまだ200年くらいしか経過していないことを考えると、相当古い時代からリズムってーのは人間と共にあったようです。

 自分が演奏中において、その時の心理状態が一番躊躇に反映されるのがリズムです。他の要素、例えば音程とかフレーズとか、では確かに影響はある筈なのですがリズムほど心の動きを表出してしまうものは他にありません。焦ればリズムは走り、油断すればモタります。練習においても捕まえたかと思えばまた手の中からスルリと逃げていく、同じ曲を同じように演奏しているつもりでも後から聞いてみると、また違ったノリをしていたりします。

 まあ、人間ってーのもそんなものではあるんではないでしょうか?一筋縄ではいかないものです。音楽芸術において一番の昔から人間と共にあるリズム、仲よくしていきたいものです。