コントラバスの構え方(椅子使用)

楽器の構え方で検索される方が結構いらっしゃるようなので、少々、自分なりの構え方を書いてみようかと思います。

まず、自分は座って足で楽器を固定して弾くことを推奨しています。なぜなら(1)楽器の安定性~左手で楽器を固定する必要がないためポジション取りに左手を集中させられる、(2)ハイポジションでの楽器の保持~ハイポジションでは楽器の全面に左手の親指が出てしまうため座っていないと楽器の保持が困難なため、(3)座ってたほうが楽です。

座った状態で弾くとなると楽器本体がかなりな斜角を取ります。なので楽器が滑らないように写真のような機材を使用します。楽器屋さんで売ってます。

で、これを椅子の足に固定します。その際ベルトの長さ調整が必要ですがそれは好みですかね。

楽器のエンドピンをベルトに固定し、右足は体の全面に真っ直ぐ。左足は椅子の足置場におきまして75度くらいに開きます。

で、楽器を手元に引き寄せますが、その際に左足で裏板の振動を止めないよう空間を作ります。左右の膝で楽器を挟み込む感じ。ヴィオラ・ダ・ガンバの持ち方と少し似ています。とにかく音の振動を止めないように。なるたけ楽器に触れないようにします。

それを後ろから見るとこんな感じです。右足の膝と左足の膝で楽器を挟み込んでいます。

前からだとこんな感じ。F孔を前面に持ってきます。

演奏者の視点。自分は左の1の指(人差し指)を起点にピッチを取るので下に見える地面と1の指を水平にします。ハイポジションで親指を前面に出したときも同じです。

以上、自分なりの構え方を書いてみましたが、体格や楽器のサイズによっては様々な方法があると思われますので、あくまで自分のやり方です。